つくば市内周遊観光モデルコースサイト

つくば市内周遊観光
モデルコース案内サイト
筑波山夕日
TSUKUBAおでかけjourney!

TOPICS一覧

STORY 01 つくばの山田はちみつ(有限会社山田養蜂場)

NEW, お知らせ

「はちみつ」と共に生きる〜世代を超えた養蜂家の想い〜

 

つくば市にあるつくばの山田はちみつ(有限会社山田養蜂場)。創業は1950年。現在の山田社長は二代目。経営者であり、はちみつの伝道師であり、何より「はちみつが好き」という想いが溢れる山田社長にお話を伺いました。

 

安全でおいしいものを、ありのままに

学校を卒業後、山田社長が向かったのは静岡の大規模な養蜂組合。通常、養蜂家は採集技術を学びに行くもの。しかし山田社長が選んだのは「営業」の修業でした。

小さいころから先代の父の養蜂を見ていた山田社長。先代のような生産養蜂では現場で一斗缶に採集し、
その一斗缶を問屋が買い上げて、問屋が売るのが主流だった時代。

「それが勿体ないと思い、販売業に力を入れたいと思ったんです」

山田社長が目指したのは先代とは違う経営観。販売の仕事を学ぶことで、先代とは異なる事業展開を目指したのです。

現在、山田社長の経営比率は、はちみつ販売90%、はちみつの採集5%、花粉交配5%。父は養蜂を、社長は販売を。この役割分担による新しい経営形態が、つくばの山田はちみつの今を支えています。

 

こだわりの製造工程

「安全でおいしいものをお客さんに届けたい。いいものを食べていただきたい。」

その想いは、製造工程に細かく反映されていました。

まず、100%はちみつであることが大前提。つくばの山田はちみつの最大のこだわりは、天然のはちみつに余分な熱を加えないこと。
採集したはちみつはどうしても結晶(固まる)するため、温めて溶かす作業工程が必要になります。はちみつを溶かす温度は品質に影響のない最低限の温度でゆっくりと時間をかけて行い、はちみつに負担をかけません。

業界では60℃以下が基準とされていますが、つくばの山田はちみつでは50℃以下に設定しています。

「熱を加えると、色・風味・栄養が落ちてしまいます。特に酵素や酵母といった栄養が失われるんです」

実は、よくお問い合わせをいただくそうです。
「はちみつは煮沸消毒していますか?」と。山田社長の答えは、いつも同じ。

「いいえ。煮沸消毒では温度が高すぎる。最低限の温度で加工することを大切にしています」

その信念が、ボトルの中に詰まっています。

 

知られざるはちみつへの想い

「はちみつについて、日本ではまだ理解されていないことが多いんです」

結晶は砂糖なのか、香りの違いは何か、国産と外国産の違いは——。そうした問い合わせが絶えない中で、山田社長が気づいたことがあります。

多くの人が、はちみつの本当の価値を知らない。だからこそ、知ってもらいたい。

その想いから生まれたのが、店舗での約30種類のはちみつ試食コーナーです。

「一人ひとり好みが違うので、自分好みのはちみつを見つけてもらいたかったんです」

試食を通じて、初めてはちみつの多様性に気づくお客さんも多いのだそう。その時の顔。その時の発見。それが、山田社長のやりがいなのです。

試食用のはちみつ。季節によって異なるはちみつが試食できる。

 

その土地の「味」——移動養蜂で出会う、季節ごとの表情——

 

ミツバチたちは、季節ごとに日本中を旅します。移動養蜂——南から北へ、開花前線に合わせてミツバチと共に移動し、その土地その土地のはちみつを採集するのです。

かつて先代は、つくばから秋田へと季節ごとに移動していました。人がミツバチに合わせて生活する。夏に秋田で採集し、秋につくばに戻る。そうした営みの中で生まれるのが、地域固有のはちみつなのです。

「東北地方でアカシヤやトチが採れます。静岡ではミカンの花の蜜。その土地その土地のはちみつが採れるんです」

採集地によって、花によって、季節によって変わる色・香り・味わい。それこそが、自然からの贈り物なのです。

各地のはちみつ

 

看板商品が語るもの

「つくば養蜂家さんのはちみつ」
つくば市は、はちみつの採集地としては稀少な場所。それゆえ、つくば産のはちみつは貴重な存在です。

この商品は、つくば市で採集したはちみつと秋田のはちみつをブレンド。地元を代表する逸品にして、つくば市のお土産として多くの人に愛されています。

瓶が小ぶりなのにも理由があります。採集量の限られた貴重なはちみつだからこそ、少量ずつ、より多くの人に届ける。そうした山田社長の想いが表れているのです。

「国産アカシヤ蜜」

先代の時代から扱い続ける、ロングセラー商品。色が美しく、クセがなく、香りが穏やか。万人受けするはちみつとして、多くのお客さんに選ばれています。

「日本人の好みに合わせると、アカシヤはおすすめです。一方、外国人のお客さんは、栗やそばのような香りが強いはちみつを好む傾向にあります」

同じはちみつでも、文化によって、地域によって、好みは異なる。そうした違いを理解し、お客さんに合わせて提案する。それも、山田社長のこだわりの一つです。

 

季節ごとに変わる表情

「これからどんどん暖かくなって、ミツバチが北上していきます。そうすると、はちみつの種類が増えていくんです」

新蜜が続々と店頭に並ぶ季節。毎年同じはちみつが採集できるわけではなく、その年の気象条件によって、採集できないはちみつも出てきます。

つまり、つくばの山田はちみつを訪れるたびに、新しい出会いが待っているのです。

 

新しくなった店舗で体験する

2026年4月18日に、新店舗にリニューアルしました。木目調を基調にした、温かみのある空間。以前より広くなったことで、さらに多くのはちみつが並ぶようになりました。

試食コーナーで30色以上のはちみつを試し、自分好みの一瓶を見つける。その楽しさが、ここにはあります。

長年通うリピーターが多いのも、頷けます。
「生産者価格で良心的」と評判。年3回開催されるイベントには、家族連れが絶えません。

 

1階が店舗部分。店内は明るく、多くのはちみつが並ぶ。

はちみつの他にはちみつを使用したバームクーヘンやお酒(ミード)も。

贈り物に嬉しいギフトBOXや配送コーナー。

 

つくばだからこそ

「つくばの面白さは、開発地域と開発されていない地域の格差にあります。自然と人工、田舎と都会の『はざま』にあるまちなんです」

人も住みやすく、ミツバチも住みやすい。そんなバランスの取れたまちだからこそ、養蜂家と企業をつなぐ、ユニークな役割を担っています。

 

新しいはちみつとの出会い

季節が進むにつれ、新しいはちみつが店頭に並びます。今年はどんなはちみつに出会えるか。毎回訪れるたびに、新しい発見がある。

そこに、つくばの山田はちみつの魅力があります。

山田社長がはちみつを愛し、はちみつに愛されながら、世の中にはちみつの理解を深めていく。その静かな営みの中で、つくばの新たな魅力が輝いています。

つくばの山田はちみつは、試食を通じてあなたの「好きなはちみつ」が見つかる場所です。生産者の想いが詰まった、その土地その土地の味わい。お気に入りの一瓶を探しに、つくばへ。

 

取材先:つくばの山田はちみつ(有限会社山田養蜂場)

つくばの山田はちみつホームページ

 

PAGE TOP